好きになった女性が、恋愛に興味ゼロだった話
忘れもしない、27歳の秋。
職場で気になっていた女性を、やっとの思いで食事に誘えた夜のこと。イタリアンの店で向かい合って、会話も弾んで、ワインも進んで。
(これ、いけるんじゃないか…?)
心臓がドクドク鳴ってた。手のひらにじんわり汗がにじむ。次のデートの約束を取り付けようと、帰り際にスマホを取り出した、その瞬間。
「今日はありがとう。でも正直に言うと、私、恋愛にあんまり興味なくて」
…え?
頭の中が一瞬、真っ白になった。駅までの帰り道、自分の靴音だけがやけに響いてたのを覚えてる。
「興味がない」って、なに? 俺がダメってこと? それとも、全員ダメなの?
あの夜から、俺は「恋愛に興味がない女性」について本気で考えるようになった。調べて、観察して、何人かの女性にも話を聞いた。そこで見えてきた真実を、同じように悩んでる男に向けて全部書いていく。
そもそも「恋愛に興味がない」ってどういう状態?
最初に整理しておきたい。
「恋愛に興味がない」は、「今フリーです」とか「いい人がいないだけ」とは根本的に違う。
もっと深いところの話なんだよね。恋愛という行為そのものを、人生の優先リストに入れていない。あるいは、そもそも恋愛感情が湧いてこない。そういうレベルの話。
世の中って、恋愛してるのが「普通」みたいな空気があるでしょ。テレビつければラブコメ、友達と飲めば恋バナ、親に会えば「彼女は?」攻撃。
でもさ、全員が恋愛したいと思ってるわけじゃない。
ここを理解できないまま突っ走ると、俺みたいに盛大に空回りすることになる。
タイプ別:恋愛に興味がない女性の5つのパターン
ひとくちに「興味がない」と言っても、その中身はバラバラ。ここを見極められるかどうかで、アプローチの方向性がまるで変わってくる。
①今の生活が充実しすぎて、恋愛の入る隙間がないタイプ
仕事にのめり込んでる。趣味が充実してる。やりたいことが多すぎて24時間じゃ足りない。
こういう女性にとって、恋愛は「邪魔」とまでは言わないけど、「今じゃない」もの。
俺が食事に誘ったあの女性も、まさにこのタイプだった。後から聞いた話だと、週末は登山、平日の夜は資格の勉強。スケジュール帳は真っ黒。
(そりゃ、デートの時間なんてないわ…)
彼女たちの頭の中では、「恋愛に使う2時間があるなら、TOEIC の問題集を1セット解ける」みたいな計算が走ってる。恋愛のコスパが悪いんじゃなくて、他のコスパが良すぎるんだよね。
②一人の時間が最高に心地よいタイプ
精神的にも経済的にも自立してて、自分だけの時間をこよなく愛してる女性。
休日にカフェで一人読書。好きな音楽を流しながらゴロゴロ。誰にも連絡しない、誰にも合わせない。その静けさが、彼女たちにとっての至福。
「寂しくないの?」って聞くのは愚問。友人もいるし、家族もいる。ただ、恋人という存在を生活に組み込む必要性を感じてないだけ。
ここで男が「俺が寂しさを埋めてあげるよ」なんて言おうもんなら、一発で引かれる。だって、そもそも寂しくないんだから。
③過去の恋愛でボロボロに傷ついたタイプ
これは少し事情が違う。恋愛への興味が「消えた」んじゃなくて、「封印した」パターン。
大失恋、裏切り、DVやモラハラ。胸がギリギリと締めつけられるような経験をした女性が、自分を守るために恋愛を遠ざけてる。
俺の女友達にも一人いた。元カレにひどい目に遭わされて、それ以来5年間、誰とも付き合ってない。
ある日、飲みの席で彼女がポツリと漏らした一言。
「好きになるのが怖いんじゃなくて、好きになった後が怖いの」
…その時の彼女の目、今でも忘れられない。笑ってるのに、目だけが笑ってなかった。
こういう女性に対して、グイグイいくのは絶対NG。傷をえぐるだけだから。
④人付き合い自体がしんどいタイプ
職場で一日中気を遣って、ヘトヘトで帰宅。家のドアを閉めた瞬間、全身の力が抜ける。
そんな状態で「おはよう」「今なにしてる?」「週末どうする?」のやりとりなんて、想像しただけで息苦しい。
恋愛が嫌なんじゃない。人と深く関わること自体が、ものすごくエネルギーを消耗するんだよね。特に異性相手だと余計に緊張するし、何を話せばいいか分からないし。
このタイプは、興味がないというよりキャパオーバー。器が小さいんじゃなくて、すでに他のことで器が満杯なだけ。
⑤アロマンティック——恋愛感情そのものを持たないタイプ
ここ、男はちゃんと知っておいたほうがいい。
「アロマンティック」っていうのは、他者に対して恋愛感情を抱かないセクシュアリティのこと。病気でもなければ、トラウマの結果でもない。生まれつきの指向。
ドキドキしない。恋に落ちない。恋愛ドラマを見ても共感できない。友達の恋バナを聞いても「なんでそこまで悩むの?」ってなる。
ただし、家族への愛情や友情はちゃんとある。性的な欲求とも別の話。恋愛感情だけが、ない。
俺の知り合いの女性がまさにこれで、彼女いわく「恋バナの席では、興味あるフリして相槌打ってる。でも心の中では『この時間で本が3ページ読めるな』って考えてる」と。
(正直、その話を聞いた時はちょっと衝撃だった)
でも、それを「変」とか「冷たい」とか言うのは完全に的外れ。人としての温かさと、恋愛感情の有無は、まったく別の話だから。
俺が実際にやらかした3つの失敗
恋愛に興味がない女性に対して、俺は見事に間違ったアプローチをしてきた。恥ずかしいけど全部書く。
失敗①:「俺が変えてやる」精神
あの27歳の秋。「恋愛に興味ない」と言われた後も、俺は諦めなかった。
「まだ俺の魅力に気づいてないだけだ」
…今思い出すと顔から火が出そう。LINEをマメに送り、差し入れを持っていき、さりげなく(全然さりげなくなかった)好意をアピールし続けた。
結果? 既読スルーが増え、廊下ですれ違っても目を合わせてもらえなくなった。
(あの時の、目を逸らされた瞬間の胃がキュッとなる感覚…)
教訓。「興味がない」は「お前には興味がない」とイコールじゃないかもしれないけど、押して変わるものでもない。
失敗②:「寂しいんでしょ?」決めつけ
別の女性に対してやった失態。「本当は寂しいんじゃないの?」って聞いてしまった。
彼女の表情がスッ…と冷たくなったのが分かった。空気が凍る音が聞こえた気がしたほど。
「寂しいって決めつけないでほしい。私は今の生活に満足してるの」
ごもっとも。自分の価値観を押し付けてただけだった。恋愛してない=不幸せ、なんて思い込みは、男のエゴ以外の何物でもなかったんだよね。
失敗③:待てばそのうち…の幻想
「今はタイミングじゃないだけ。待ってれば、いつか振り向いてくれる」
この考えが一番タチが悪い。2年くらい片思いしてた女性がいたんだけど、結局何も起きなかった。当然でしょ。相手の「興味がない」は本心だったんだから。
2年間、ずっとモヤモヤしてた。他の出会いにも目を向けられなかった。
あの時間、返してくれ…とは言わないけど、もっと早く現実を受け入れていれば、別の可能性が開けてたはず。
じゃあ、どうすればいいのか。正しいアプローチ法
失敗しまくった俺だからこそ言える、恋愛に興味がない女性との向き合い方。
まず「なぜ興味がないのか」を見極める
さっきの5パターン、どれに当てはまるかで対応がまるで違う。
充実タイプなら、彼女の世界に自然と溶け込めるかがカギになる。過去のトラウマタイプなら、時間をかけて信頼関係を築くしかない。アロマンティックなら、恋愛関係を求めること自体を見直す必要がある。
見極め方? 焦らず会話を重ねるしかない。趣味の話、仕事の話、休日の過ごし方。そこから少しずつ、彼女の「優先順位」が見えてくるから。
「恋人になりたい」を一旦捨てる
はぁ…って思うでしょ。分かる。でもこれが最重要ポイント。
下心丸出しで近づくと、相手は一瞬で察知する。女性のセンサーを舐めちゃいけない。
まずは純粋に「一人の人間として面白い」と思ってもらうこと。恋愛の話は振らない。予定を詰めようとしない。ただ、たまに会った時に楽しい会話ができる存在でいる。
俺がこれを実践できたのは30歳を過ぎてからだった。正直遅い(笑)。でも、この姿勢に切り替えてから、女性との関係性そのものが変わった。
彼女の「自由」を脅かさない
恋愛に興味がない女性が最も嫌がるのは、自分のペースを乱されること。
「今度の日曜、空いてない?」を毎週聞くのはアウト。「返信まだ?」もアウト。「なんで会ってくれないの?」なんて論外。
相手には相手のリズムがある。それを尊重できないなら、どのみちうまくいかない。
実際に俺がうまくいった例を一つ。趣味が読書の女性と知り合った時、無理に誘わず「最近なんか面白い本あった?」ってLINEをたまーに送るだけにした。
すると向こうから「この本おすすめだよ」って返ってくるようになって、気づいたら月1でカフェで読書会みたいなことをする関係に。恋愛に発展したわけじゃないけど、信頼してもらえてる実感はあった。
「脈なし」と「恋愛に興味なし」を混同しない
ここ、めちゃくちゃ大事。
「あの子、恋愛に興味ないらしいよ」っていう情報を聞いて、「じゃあ俺が振られたのは俺のせいじゃないんだ!」って安心するのは危険。
本当に恋愛自体に興味がないのか、それともあなたに興味がないのか。
見分けるのは難しいけど、一つのヒントがある。彼女が「誰に対しても」同じスタンスなら、本当に恋愛に興味がない可能性が高い。でも、他の男性とは楽しそうに話してるのに自分にだけ素っ気ないなら…まぁ、察しろって話だよね。
つらいけど、ここは正直に自分と向き合うしかない。
最終的に、引くべき時は引く
これが一番難しくて、一番大切なこと。
相手が明確に「恋愛はしたくない」と言っているなら、それを尊重する。しつこく追いかけるのは、好意じゃなくて執着。
俺もあの27歳の秋、もっと早く引いていれば、あんなに気まずい思いをしなくて済んだ。
引くことは負けじゃない。相手の人生を尊重するという、一つの誠実な選択。
「恋愛に興味がない」は、あなたの価値を否定してるわけじゃない
最後に、これだけは伝えたい。
好きになった女性が恋愛に興味なかった時、男としてのプライドがズタズタになる気持ちは痛いほど分かる。俺がそうだったから。
でもね、彼女たちは別にあなたを否定してない。恋愛という仕組み自体が、今の彼女の人生にフィットしないだけ。
人にはそれぞれの優先順位がある。恋愛が一番の人もいれば、仕事が一番の人もいる。趣味に生きる人もいれば、一人の静けさを愛する人もいる。
どれが正解とか、不正解とか、そんなものはない。
あの秋の夜、真っ白になった頭で駅のホームに立ってた俺に言ってやりたい。
「お前の魅力が足りなかったんじゃない。ただ、タイミングと相手の人生のステージが違っただけだ」って。
だから、もし今あなたが同じ状況にいるなら。
落ち込むのは今日までにして、明日からは前を向こう。世界は広い。あなたの好意を真正面から受け取ってくれる人は、必ずどこかにいるから。
…まぁ、それが分かるまでに俺は3年かかったんだけどね(笑)。
コメント